日本で観る、中国現代美術

新国立近代美術館のアヴァンギャルド・チャイナを観てきました。
う~~ん、友人に中国現代美術の面白さを伝えたかったんですが、正直イマイチ。
中国現代美術の魅力よりもキュレータのエゴというか、何だか頭でっかちな印象でした。
北京の798芸術区にあるようなもっと自由な発想の作品が観たかったですね。
でも1作品、すごい面白い作品がありました。
高齢化社会を皮肉ったインスタレーション。あれは一見の価値あり。
あとは映画「胡同のひまわり」の張暁剛の作品も。
ちなみに同美術館でピカソの展示もやってました。
今さらピカソ!?なんて思ってたら結構お客さん多いんですよね。
新国立近代美術館に関しては、何だか主催側も観客もすごい時代遅れ。
北京にいる時は、煮詰まったらフラッと798芸術区へリフレッシュ。今思うとあれってすごい貴重。
だって日本じゃちょっと作品見たくてもお金払ってギスギスした雰囲気で作品を見なきゃならない。
もっと気軽にダラダラ観たいのに。
そもそも美術館とギャラリーって目的が違うので比較するのはどうかと思いますが、
単純に北京の798芸術区の方が、アートそのものを活性化する力があると思います。
アーティスト達が住み着いて工房にする傍ら、個性豊かなギャラリーがしのぎを削っていますね。
で、どこを見ても無料なので気軽に立ち寄れますし。
日本だと芸術家は操り人形みたいで、結局美術館や中間業者みたいな存在が
美味しい思いをするような気がしてなりません。
新国立近代美術館に関して言えば、作品の所蔵(買取)をしないので芸術家は全く保護されません。
総じて日本では芸術家が育ちにくい環境なんじゃないかな、、と感じました。
あと、赤坂アートフラワーも観ました。こういう企画って割と地方の活性化でやっていましたが
都内でももっと増えて欲しいですね。作品もさることながら、赤坂という町の魅力を再発見できますよ。

「池袋中華街」構想

「池袋中華街」構想に「待った」 地元商店街が反発

個人的には応援したいですねえ。
大連に行く前も池袋北口の中国語教室に通ってましたし。
中華料理も日本人好みの味にしたものではなく、あえてリアルな味ですし。
でも、相手に自分の事を知ってもらうには、まず相手を理解する必要がありますよね?
僕が中国で言葉がままならない時にとりあえず意識していたのが「入郷随俗」です。
「郷に入ったら郷に従え」ですね。
この感覚って海外にいる時こそ、より強く意識すべきだと思います。
せっかく日本に来てるんですから、どうやったら日本人が喜びそうな「池袋中華街」にできるか?
どうやったら中国の良さや、日本との違いを理解してもらえるか?
「池袋中華街」構想ではこの反発をどう乗り越えられるかが、大きな意味につながります。
こういうのをマーケティング、企画するのって本来とても面白いと思うんですが。

アート事情、日本と中国

美術館に行く回数は? 東京が最下位 世界5都市調査

個人的には、今頃気づいたの、、?という感じ。
基本的に<芸術家 = 社会性のない人>という考え方ですよね。まあそもそも必要とされていないのでこういう方程式になって当然だと思いますが。それでもかの村上隆氏は作品もさることながら、日本でどうプロモーションしていくかという考え方もとても素晴らしかったです。株式会社化して、ヴィトンとコラボして。これがマーケティングだったのかは定かではありませんが。
で、この記事の注目ポイントは日本が最下位なところではなく、上海が1位のロンドンに次いで2位であるということ。ニューヨークよりも上なんですよ!美術館に求めるものが「ビジネスにおけるヒント」というのも面白い。デザイン業の人ならウンウン、という感じですが、一般職の人もアートにビジネスを絡めてるんだなあ、、と。